単刀直入に原因を知りたい!そんな人に適した催眠とは?
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1976年生まれ、群馬県在住。
ヒプノセラピーの先進国、アメリカ合衆国の中でも長い歴史を誇る、ヒプノセラピーのナンバーワン・プロ団体「NGH」。ナンバーツーの規模を誇る「ABH」の両団体より公式認定されたスクールにて、ベーシック・トレーニング、プロフェッショナル・トレーニング、トレーナー・トレーニングの全コースを修了。
ヒプノセラピスト(催眠療法士)となる。
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それは多次元セラピー
多次元セラピーは、一般的な催眠療法のリラクゼーションや長い誘導をしないで、15分程度で催眠状態に導く手法です。
一般的にセラピストは、クライアントをリラックスさせ、催眠に入りやすい状態をつくって誘導していきますが、多次元セラピーは、この部分を省きます。催眠の深さも、通常の催眠療法よりも浅い状態でスタートします。
その代わり場面誘導では、かなり詳細にセラピストが問題の原因を探っていきます。この詳細な質問・誘導によって、クライアントは浅い催眠状態から自然と潜在意識に集中していくのです。
また多次元セラピーは、ダイレクトに問題の核心を明らかにしていく為、それに答えるクライアントの、メンタルの強さが必要になる場合があります。
よってヒプノセラピーグリーンでは、クライアントが多次元セラピーに適しているか判断した上で使用しています。
潜在意識への誘導方法は様々あり、NLPのとある手法は、問題の詳細を明らかにせず解決していくものもあります。
各手法、それぞれ特色を持っていて面白いものです。
エピソード
経営者の女性Tさんは、社員に対して、仕事への情熱を自分と同じか、或いは自分以上に情熱を持って欲しいと強く感じすぎる一面がありました。
故に、子供が熱を出して帰宅せざる負えないなど、家庭の事情で予定通りの業務が出来ない社員は、あれこれ理由をつけて最終的に辞めさせてきました。
このようなやり方では、社長自らが社員の人材育成を阻む事態を招いていて、Tさん自身も会社の行く末に不安を感じ始めていました。
ある時、辞めていく社員がTさんに「あなたが正しいと思うことが全てじゃない」と言ったそうです。これまで静かに辞めていく社員ばかりだったので、Tさんにとって衝撃的な出来事でした。
このことが引き金になり、Tさんはセッションを受けることに決めました。
Tさんはプレセッションではっきりと「私は癒しを必要としているのでは無く、問題の原因を潜在意識に聞きたいだけ」と言われました。
Tさんは自分の問題点を認識していますが、それ以外の面では自己評価が高く、自分を信頼していました。
そして問題を解決して手に入れたい未来像が明確でした。Tさんタイプは、ある意味で多次元セラピー向きと言えます。
(プレセッション:当サロンは初回のみ、クライアントとセラピストがお互いの相性を確認するため、約15分間のセッションをおこないます)
新しい世界
Tさんが仕事に情熱を持ていない社員を許せない原因は、中国の地方役人の次男の人生にありました。
その時、Tさんは今とは真逆の人生で、その人生で「激しい自己嫌悪」を発生させました。
自分と同じような人間は絶対に許さないと決断したのです。
その人生での自分の心情を、その時関わった人たちの視点も踏まえて、総合的に確認し、理解・納得しました。
そしてTさんにとっての新しい世界は、「こうすべき、こうあるべき」という思い込みから解放された、ゆっくりと呼吸ができる世界でした。
ギフト
その後Tさんは、「人間は面白い」と感じるそうです。仕事への情熱が感じられない、生活のためと割り切っている社員に対しても、皆それぞれの人生の目的があり、この社員はどんな人生の目的があるのだろうと興味深く見るそうです。
社員の評価も個人的感情から判断しなくなりました。
Tさんが手にしたギフトは、「人材」を「人財」に思える経営者でした。
これはセッション前にTさんが決めていた自分の未来像でした。