言葉にできない激しい感情、この人は運命の人?!
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1976年生まれ、群馬県在住。
ヒプノセラピーの先進国、アメリカ合衆国の中でも長い歴史を誇る、ヒプノセラピーのナンバーワン・プロ団体「NGH」。ナンバーツーの規模を誇る「ABH」の両団体より公式認定されたスクールにて、ベーシック・トレーニング、プロフェッショナル・トレーニング、トレーナー・トレーニングの全コースを修了。
ヒプノセラピスト(催眠療法士)となる。
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これまで経験した事のない激しい感情に襲われて。。。
人は経験したことのない激しい感情に襲われた時、大きな衝撃を感じるとともに、その感情を理解しようとして、内面の扉を開けることになるのかもしれません。
エピソード
A子さんは、職場に転勤してきた男性Bさんに対して、言葉に出来ない激しい感情を感じました。
その感情のせいで仕事で上手くBさんと関われない日々に悩んでいました。
A子さんがBさんに感じる言葉にできない激しい感情とは、(ずっと昔から知っている懐かしさと、深い部分で自分達は繋がっているような感覚、そして隙を見せられない張り詰めた緊張感、笑った顔は見ていたいけれど自分に近づいて欲しくない恐怖感)でした。
A子さんの不自然な態度は、Bさんも感じ取っているようで、A子さんは2人の間には独特な空気があると言いました。
A子さんはBさんと関わると、複数の激しい感情でパニックになるのですが、2人の間に流れる独特な空気には、どこか深い信頼も感じてもいました。
A子さんはこの感情について友達に相談すると、ほぼ全員が「BさんはA子さんの運命の人」だと言い、隙を見せられない緊張感は、相手に良い自分を見せたい好意の裏返しで、Bさんへの想いを素直に認めるべきだと諭されました。
A子さんもこれは恋だと考え、Bさんに対して素直な態度をとるように努めたのですが、ある違和感が拭えず、結局Bさんとは上手く関われない状態へ戻ってしまうのでした。
ある違和感とは今までの恋愛のように、(Bさんに甘えたい、Bさんに優しくしてほしい)という要求が湧いてこない点と、Bさんの顔を見ると嬉しいのですが、いざ対面するとどうコミュニケーションを取っていいのか全く分からなくなる点でした。
A子さんは相反する様々な感情に疲れ、Bさんを避けるようになるのですが、そうすると何故か2人はバッタリ出会ったり、仕事で密接に関わったりするというのです。
まるでA子さんとBさんの間には、強い引力が働いているようでした。
それはどんな引力なのでしょうか?
A子さんの潜在意識にアクセスして、A子さんとBさんの関係性を見ると、とてもユニークな関係を複数の人生で繰り返していました。
A子さんとBさんはいつも男性同士で出会い、常にライバル関係でした。
それも相手を徹底的に追い詰め、屈服させるゼロサムゲームを繰り返していました。
ある人生では政敵、別の人生では当主争いの異母兄弟、敵対する部族のNo2同士、ビジネスでは名誉を巡り、裏工作を使った蹴落とし合いをしていました。
そして面白いことに、どの人生でも相手を自分に真っ向から立ち向かってくる骨のある男として、心の中で深く信頼し、互いに認め合っていました。
出会いの意味
A子さんのガイドを交えてこの出会いの意味を探っていくと、この出会いには2つの意味がありました。
1つ目は「男性同士で繰り返してきたゼロサムゲームから抜け出し、今回は女性という新しい視点から、相手をライバルでなく1人の人間として感じること。そしてその感覚が緩和剤となって他の人生にも影響を与えていく」というものでした。
そして2つ目は、「周囲に振り回されるのでなく、自分の内側の感覚を信頼していくこと」でした。
新しい視点
A子さんとBさんに潜在意識で会話をしてもらってから、Bさんに対して今どう感じるか聞くと、「従兄弟のお兄さんみたい、穏やかな気分」と答えました。
またガイドの言葉にあった「周囲に振り回されるのでなく、自分の内側の感覚を信頼していくこと」については、A子さんは小さい頃から自分の中に生まれる感覚に対して自信が持てず、自分は本当はどうしたいのか、いつも周囲に相談し、周囲の意見を聞いてから「自分はそう思っているんだ、だったらそうしよう」と決めることが多かったそうです。
しかし今回の揺さぶりに関しては、周囲の意見を聞いても、自分の中にある感覚(Bさんに対する違和感)を消すことが出来ず、自分の中に答えがあるような気がしたそうです。
この感覚がA子さんが得た新しい視点かもしれません。