ポジティブな感情を身体に貯金して、有効活用する方法
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1976年生まれ、群馬県在住。
ヒプノセラピーの先進国、アメリカ合衆国の中でも長い歴史を誇る、ヒプノセラピーのナンバーワン・プロ団体「NGH」。ナンバーツーの規模を誇る「ABH」の両団体より公式認定されたスクールにて、ベーシック・トレーニング、プロフェッショナル・トレーニング、トレーナー・トレーニングの全コースを修了。
ヒプノセラピスト(催眠療法士)となる。
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ポジティブな感情を身体に貯金するってどういうこと?
NLPのアンカリングの手法の「スタッキングアンカー」を使って、任意の身体反応に複数のポジティブな感情を積み重ね(スタッキング)して、身体の反応とポジティブな感情を紐付けすることを指します。
具体的には、あなたが「指を鳴らす」という動作に(自信、安心感、喜び)をスタッキングアンカーします。
するとあなたが指を鳴らすと、意識に(自信、安心感、喜び)が蘇り、あなたは瞬時にポジティブな感情に包まれます。
得られるギフト
スタッキングアンカーを使うと、自分の好きな時に簡単に素早く、焦りや不安から自分の気分を立て直すことができるようになります。
例えばあなたが面接を受けている時、その面接で自分の思うように質問に答えられず、「このままでは落ちるのでは?」と、どんどん不安にかられたとします。
この場合あなたはすぐに気分を落ち着かせ、自信を取り戻して面接を受け続けることが良い対応です。
しかしあなたが自分の気分を落ち着かせたいために、面接を中断してもらうことは可能でしょうか?かなり難しいと思われます。
こんな時スタッキングアンカーを使って、瞬時にそして気付かれずに、あなたは自分をポジティブな状態に立て直すことが出来ます。
あなたはこれまでの人生で得たポジティブな感情を有効に使って、自分の気持ちを立て直すことが出来るのです。
余談
働きながら転職活動をしていた女性Aさんは、第一希望の会社の最終面接を受けることになりました。
転職先のポジションはAさんの現在の仕事とは異なり、実務経験が無いことが懸念されました。
最終面接の課題のプレゼンに自信はありましたが、面接官に実務経験が無いことをどうやってカバーしていくつもりか質問されるのは必須と思われました。
最終面接の面接官は社長、副社長、そしてAさんの才能を見出し、一緒に働きたいと言ってくれた希望部署の部長の3人でした。
そこで実務経験が無いことについて質問をされた場合に備えて、質問されても動揺せず冷静に自分の考えを伝えられるよう、Aさんの右の親指に「スタッキングアンカー」をしました。
面接時に両方の手を重ねていれば、面接中に親指を握ることは不自然では無かったからです。
スタッキングアンカーするポジティブな感情は、年齢退行してAさんが忘れていた素敵な思い出から、気に入ったものを選んでもらいました。
その素敵な思い出は、初めて書道で賞をもらった時の嬉しさ、中学の部活で団体優勝した時など、Aさんが目標に向かって努力し、その努力が報われた成功体験の数々でした。
そして最後は、希望部署の部長がAさんの才能を褒め、一緒に働きたいと言ってくれた時の嬉しさをアンカリングしました。
新しい世界
この最終面接でAさんは2回スタッキングアンカーを使いました。1回目は予想通りの質問の時です。
2回目は、面接の最後で社長がAさんと一緒に働きたいと言ってくれた時です。
この時Aさんは、社長に自分の仕事の情熱を自信を持って伝えたいと感じて、スタッキングアンカーを使ったそうです。
Aさんはこれまでの人生の中に、自分を支えてくれる素敵な感情がいくつもあったことを知りました。
そして自分の感情を自分の力でコントロールできることも知りました。
Aさん自身の中に、Aさんの人生を支える力をしっかりと感じた、新しい世界を体験されました。