目標を達成したい! まず最初にやることは、成功者になってしまうこと!!
この記事を書いている人 - WRITER -
1976年生まれ、群馬県在住。
ヒプノセラピーの先進国、アメリカ合衆国の中でも長い歴史を誇る、ヒプノセラピーのナンバーワン・プロ団体「NGH」。ナンバーツーの規模を誇る「ABH」の両団体より公式認定されたスクールにて、ベーシック・トレーニング、プロフェッショナル・トレーニング、トレーナー・トレーニングの全コースを修了。
ヒプノセラピスト(催眠療法士)となる。
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成功者になるってどういうこと?!
これはNLPのモデリングという手法を使って、あなたの目標を既に達成している人物そのものに成りきって、思考・行動していくことです。
モデリングによりあなたは成功者の視点を手に入れます。成功者ならこう考えるだろう、ここではこういう行動をとるだろうと、目標達成に向けて自分自身を作り上げていきます。
エピソード
私はサラリーマン時代、業務関連である資格を取ることになりました。
資格試験は、筆記と技能の2段階式になっていて、筆記合格後に行う技能試験では、提供された部材を使用して、課題を制限時間内で作り上げます。
その技能試験で、私はつまづいてしまいました。
課題を作る際に使用する圧着工具が、私の手には大き過ぎ、かつ接続する電線の本数が増えると握力が足りず、正確に圧着できなかったのです。
最初の練習から、電子回路の世界では馴染みのない太さの電線や工具にてこずり、制限時間内に課題を完成させることが出来ませんでした。
配線は分かってもそれを形に出来ない、想定外の事態にかなり動揺しました。
そして圧着練習をするたびに手首は痛くなり、指にもマメができ始めました。
もしかすると練習さえできなくなるのでは。。。と不安になりました。
しかし試験関連の費用は全て会社が負担してくれているため、失敗は出来ません。
どうしたら圧着作業が上手くいき試験に合格できるのか、考えた私はここで「モデリング」をおこないました。
モデリングでは、初めに「成功者」を選びます。
私が選んだ成功者は、私の目標を既に達成している「鮮やかな仕事をする職人」を選びました。
業務で現場確認に行くと、結線の仕方、配線の引き回し方、メンテナンスを視野に入れた心遣いの仕事に出会う時があります。
その丁寧な仕事ぶりに、思わずこちらの検証の目も緩んでしまう、そういう仕事をしていく職人の方がいます。
私はこれまで出逢った、心に残る鮮やかな現場を思い出し、その現場を作った職人になりきりモデリングをおこないました。
モデリングで職人になりきって、改めて現状の問題点をみると、スラスラと解決策が浮かんできます。
その視点は、成功者が過去の自分を見て、どのポイントでどう行動したから今に至ると振り返るようなものです。
私の場合は、(まず圧着以外の作業を集中的に練習し、それぞれの作業時間をギリギリまで切り詰め、問題の作業に時間を回せるようにする。この時点で工具は緩んできているので、手に馴染んだ状態で圧着を練習する。そして圧着に失敗した場合を想定して、修繕作業の練習を重点的にするetc)など現状やるべきことが明確化されました。
後はゴールまで何ステップで到達するか決め、また各ステップごとに達成期限を設けるだけです。
途中、不安になっても、振り返ると達成してきたステップがあります。その達成したステップを確認すると、不安は消えさらに次のステップに進みたいとやる気が出てきます。
余談
最終的に私は制限時間の半分で、どの課題も完成できるようになりました。そして試験日までは余裕を持って、メンタル・体調を整えました。
目的の資格免状を手にした時も、やったぞという嬉しさよりも、当然だという充実感でした。
モデリングの良いところは、そうなれるかどうかというギャンブル的要素の無い「そうなるのが当たり前」という冷静なメンタルでチャレンジできることです。そして客観的な視点で、自分自身を成功まで導いて行く面白さもあります。
モデリングの効果を高めるには、成功者にアソシエイト(感情と一体化した状態)し、出来るだけ鮮明に五感を使って成功者の世界観を体験することです。
セラピストが誘導する場合は、あなたを成功者にアソシエイトさせ、次にその世界観に違和感を持っていなかチャックします。
違和感があれば、抵抗しているビリーフ(信念)を見つけ取り除き、あなたの意識の中に成功者の世界観を落とし込んでいきます。
ギフト
私は早速、この成功体験をアンカリングして自分へのギフトにしました。
そして新しいことにチャレンジする時、この成功体験のアンカリングを発動させます。
鮮やかに蘇る達成感と自信で、気持ちが落ち着いてきます。
すると、「そう、わたしは出来るんだ、やってみよう」というチャレンジ精神が湧いてきます。
このように、成功体験や素晴らしい思い出は、アンカリングして自分を支えるギフトにしましょう。