記憶というタイムカプセル
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1976年生まれ、群馬県在住。
ヒプノセラピーの先進国、アメリカ合衆国の中でも長い歴史を誇る、ヒプノセラピーのナンバーワン・プロ団体「NGH」。ナンバーツーの規模を誇る「ABH」の両団体より公式認定されたスクールにて、ベーシック・トレーニング、プロフェッショナル・トレーニング、トレーナー・トレーニングの全コースを修了。
ヒプノセラピスト(催眠療法士)となる。
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タイムカプセルのような記憶とは?
以前の記憶が、ある日、鮮明に思い出されるとき、こんなにもハッキリとした記憶なのに、なぜ忘れていたのか不思議に思うことがあるかもしれません。
もしかすると、それは忘れていたのでは無く、今思い出すように、あなたが設定したタイムカプセルの可能性もあります。
エピソード
男性Dさんは、ヒプノセラピーに興味が湧き、セッションを受けに来ました。
特に日常で気になることも無く、自分の潜在意識とアクセスしてみたいということでした。
セッションでDさんのガイドに誘導していく途中、思わぬ事が起きました。
Dさんは、なぜか会社帰りに見上げた夜空の場面に移動しました。
「夜空に何を見ているのか」と尋ねると「いつも目にする、動く光を見ている」と答えました。
動く光の様子を尋ねると、「どっかの店の照明が雲に反射しているんじゃないかな。。。。イヤ、違うって声がします。」。
この後、Dさんの意識はある星に移動していきます。
そしてその星で、数人の存在に会ったとき、Dさんは困惑した声で、「この中に、あなた(私)が居る、でも男性っぽいです」と言いました。
そしてDさんはその星について、「緑に溢れ、人々はテレパシーで繋がり、みんなが幸せ」と話しました。
Dさんに、「その星はその後、どうなったと感じますか?」と質問すると、「・・・爆破?されてなくなってしまったようです」と答えました。
私がヒプノセラピーを受けた時、M9※銀河の星にいました。その星は、ある時空から来た入植者達を受け入れた後、互いの感性の違いから共存出来ず、地球にも存在するある元素を基にした爆弾の実験場として、入植者達によって文明が滅ぼされました。
この星は、植物とテクノロジーが融合した、滅ぶには惜しい、美しい星でしたが、滅んだ原因は、その星の住民達が「分離、恐怖、差別、疑う」という感覚を持っていなかったからでした。
その星の住民達の特質を例えるなら、ネガティブを知った上でのポジティブではなく、ポジティブしか知らないポジティブでした。
様々な概念への対応力を、まだ得ていない種族でした。
入植者たちとの共存は、自分達とは異なる概念を知り、それも創造の一つの側面として捉え、その上でどういう選択をするか、考えていくチャンスだったのかも知れませんが、そうなりませんでした。
そして、入植者についての通達はあったのに、交流のあったどこからも、最後まで支援の介入が無かったのは、学びと成熟のサイクルとして、合意を得た崩壊だったのかも知れません。
物質的な意味でのM9※銀河は、現在の地球からも確認できます。地球からの距離は約6000万光年で、明るさは10等級と暗く、ぼんやりと淡い、楕円形の銀河です。
Dさんが説明する情景から、Dさんはこの星の住民だったようです。Dさんの潜在意識は、今回なぜ、この星を見せてきたのでしょうか?
Dさんはこの星の記憶をキッカケに、今回の人生で起きた、ある出来事を思い出しました。
Dさんは8歳の時、窓の外に金属の塊のような乗り物を見ました。
そしてその乗り物から、数人の存在が降りて来て、Dさんと会話をしました。
その事を今まで忘れていたようです。
そして、その時の会話から、Dさんはこの人生に入る前に、仲間としたある約束を思い出しました。
Dさんは「なんでこんなハッキリとした記憶を、今まで忘れていたんだろう?」と不思議がりました。
そこでエンプティチェア を使って、8歳のDさんに、なぜ忘れていたのか質問すると、「忘れるんじゃないよ、決めた時になったらわかるようにするから」と答えました。
余談
Dさんには、この星が滅んだ時の記憶はありませんでした。
あの時、事前に爆破を知っていたのは、エネルギーの運搬に関わっていた者でした。
その者達は、爆破後の虚無の星を見ることになりますが、Dさんにとってこの星の記憶は、みんなが1つにまとまり、互いに労わりあう心地よさの象徴として記録されていました。
各人が、自分のサイクルの中で、あの星での情報(経験)をどのようなシンボルとして残すのか、様々な選択をしたように思います。
影響し合う空間(時間軸)が近づくとき、出発点だったシンボルに現在のポジションから変化を与えると、始まりと終わりが繋がって同時進行形になり、新しいシンボルが誕生します。
そして以前のシンボルは、1つの可能性として別の空間(時間軸)に移動します。
現在のあなたとペアを組む空間(時間軸)が変更されます。
ギフト
これまでDさんは、夜空に動く光を見ると、「何か分からなかったが、親近感があり、日常的に受け入れていた」と言いました。
今回、思い出した約束は、Dさんが1人心の中で温めてきた計画でした。
そしてあの星での心地よさは、Dさんの計画のベースになる感覚でした。
Dさんが設定したタイムカプセルは、夢の後押しというギフトだったようです。